もち2 深まる謎
さて、すっきり整理できたはずだったのに、結局謎が深まってしまった「糕」と「餅」。その後、中国人の友人にこの話をしたところ、「原材料ではないはず」と、ayazi説あっさり却下。いわく、「糕」は「松散」(柔らかくて固まっていない)である程度かさがあり、「餅」は「扁」(平べったい)ものとのこと。
で、たまたま一緒に行った輸入物中心のミニスーパー「Jenny Lou’s」で、商品見ながらお勉強。さて、次の食品は「糕」でしょうか?「餅」でしょうか?
<食料品コーナーで>
①ケーキ
②ホットケーキ
<パンコーナーで>
③フラワートルティーヤ
④マフィン
⑤ピタ
⑥タコスシェル
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はい、解答です。
①糕 → 蛋糕(ダンガオ:dan4gao1)
・・・ 卵入っててふわふわだから「蛋糕」。
ちなみに卵は「鶏蛋」。
あ、でもダックの卵は「鴨蛋」。
ピータンは「皮蛋」または「松花蛋」。
②餅 → [火考]餅(カオビン:kao3bing3)
または薄餅(バオビン:bao2bing3)
・・・ 「[火考]餅」は、フライパンで「焼く」ってとこに注目した名前、
「薄餅」はもちろん「薄い」ことがポイント。
「薄い」っつってもだいぶ厚みはあるが、
「ケーキにしては」って意味かなあ。
やっぱり丸く伸ばしてて平たいから「餅」なんだろうな。
この例は「糕」と「餅」の使い分けが分かっておもしろい例。
③餅 → 乾面餅(ガンミエンビン:gan1mian4bing3)
・・・ なんで「乾」なのかいまひとつ良く分からないが、
すごーく薄くて焼いた後水分がだいぶ飛んじゃっている
感じだからかしらん。
ちなみにトウモロコシ粉のトルティーヤは「玉米乾面餅」。
「玉米」はトウモロコシのこと。
④糕 → 松糕(ソンガオ:song1gao1)
・・・ ふっくら柔らかいマフィンが「松」なのは、納得。
樹木の松を連想してはいけませんよ。
この場合の「松」は形容詞。
⑤餅 → 中東餅(ジョンドンビン:zhong1dong1bing3)
・・・ あー、「中東」ね。そうね、そうね、
食べられている地域からとったネーミングもあるね。
卵豆腐なんて、日本から入ってきたってだけで
「日本豆腐」だからね。
「日本豆腐」と言えば、
こっちではこれをお醤油味で炒めて食べる。
チューブパックになっていて
日本の卵豆腐よりちょっと固いので、
炒めてもくずれにくいのだ。
⑥餅 → 殻餅(クービン:ke4bing3)
・・・ 「シェル」なので「殻」。ここまで固くなっても、
やっぱり「餅」なのね。
【Jenny Lou’s勉強会の成果】
餅・・・ 辞書によると→「小麦粉をこねて薄く円盤状にのばし、
平鍋で焼くか蒸すかした食べ物の総称」、
そして形状は丸くて平べったく(←ここポイント!)、
ふっくらしていない、押し固めてある。
糕 ・・・ 辞書によると→「米の粉・小麦粉を主材料として作った食品」、
そしてふっくらして柔らかく(←ここポイント!)、
中身があまりつまっていない。
ふうむ、原材料の問題もあるけど、
質感と形状が重要ポイントらしい。
あれ?でも、大根もちはそんなにふっくらはしてないけどナー。
台湾系の食品だから、また微妙に感覚がズレてるのかナー。
それとも、本場のは大根ちゃんがいっぱい入っていて、
柔らかい感じなのかナー。
さて、最後に一つ問題。「粉餅」とは何のことでしょう?
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答え: パウダーケーキ(ク)ファンデーションでした!
粉餅・・・うええ!でも確かに平たいし、だいぶ固めてあるね。
【おまけ】
ところで、中国語で「クッキー」は「曲奇」(qu3qi2)、「ビスケット」は「餅乾」(bing3gan1)と言う。「曲奇」は英語からの音訳。「餅乾」のほうは、小麦粉を原材料にした丸く平たく伸ばしたもの(「餅」)を焼いた(水分を飛ばした=「乾」)、というところからのネーミングかね?そう言えば、日本で見たウンチク番組で、「クッキー」はおかしの仲間で、「ビスケット」はパンの仲間に分類されるんだそうな。だからクッキーはおやつでしかないけど、ビスケットは主食にもなる。ちなみに「パン」は「面包」(mian4bao1)。「面」は小麦粉のこと。夏目漱石さんの小説を読むと、パンのところに「麺麭(めんぼう)」という漢字が当ててあるよ。明治時代はこう言っていたのか、それとも漢文に明るかったという漱石氏ならではのことなのか、はてどっちだろう?
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